末永くよろしくお願いします
豊岡市民会館五十五年のあゆみ
Looking Back on 55 Years

総合市民会館の建設が決定
旧豊岡市の市政20周年記念事業として、かねてから市民の要望が強かった新しい文化拠点「総合市民会館」の建設が議会で決まりました。場所は円山川の旧河川敷。建築家・増田友也氏が率いる京都大学増田研究室が設計を開始し、旧河川敷を親水公園として活用する計画もあわせて構想されました。

豊岡市民会館の建設工事がスタート
市制20周年を迎えた1970年8月、豊岡市民会館の建設工事が始まりました。同じ月には、川向かいの中央駐車場も完成。円山川のほとりに、まちの新たな文教拠点が形づくられていきました。

市民会館が完成・竣工式を開催
着工から約1年2か月を経た1971年10月1日、市民会館が完成し、落成記念式典が行われました。テープカットと同時に風船が空に放たれ、豊岡北中学校ブラスバンド隊を先頭に歩道橋の渡り初めも行われました。文化ホールのこけら落としは観世流能、会館棟では盆栽展が開かれました。この日から、市民会館の歩みが始まりました。

人生の節目を彩る場として
1972年1月15日、最初の成人式が行われました。前年度生まれの657人が新成人として迎えられ、前庭には桜やもみじなど12本の木が記念に植えられました。また、結婚式の会場としても使われ、開館からわずか1年半後の1973年5月には、100組目の結婚式が行われました。成人式や結婚式、学校行事など、人生の節目を彩る場として親しまれてきました。

文化芸術活動の舞台として
地域の文化団体が活動を発表する舞台として、市民芸能祭や美術展、さまざまな音楽の定期演奏会など、多くの催しが開かれてきました。当初1,208席を備えた文化ホールには、全国的に知られるアーティストも訪れています。音楽や演芸、美術など、さまざまなジャンルの発表の場として、地域の文化を支えてきました。

市民に寄り添う場として
市民会館は、公民館や図書館、福祉センターが入る複合施設でした。生け花や絵画教室などが開かれ、図書館の学習席は子どもや学生であふれ、1階の食堂には食事や歓談を楽しむ人々の姿も。世代を問わず、市民の日々の暮らしに寄り添う場所でした。

コウノトリのレリーフを設置
国道から市民会館を望むと、まず目に入るのが、空へ向かって伸びるようなホール棟と、その壁面に据えられたコウノトリのレリーフです。 原画は動物画家・薮内正幸氏により1994年の第1回「コウノトリ未来・国際かいぎ」のために描かれたもので、豊岡とコウノトリとの関わりを象徴するまちのシンボルの一つになっています。

新しい文化会館の整備方針が決定
2014年の耐震補強・改修工事後も、設備更新などの課題が残っていました。2018年、市民会館と出石ひぼこホールを統合し、新しい文化会館を整備する方針を決定。『豊岡市新文化会館整備基本構想』の策定など、これからの文化会館のあり方について議論が始まりました。

建物を生かす「大規模改修」へ
2024年11月、新しい文化会館の建設から、市民会館を生かした大規模改修へと方針を転換しました。新築の場合の総事業費が想定を大きく上回ることが分かったためです。 老朽度調査などを経て、2025年10月に大規模改修の方針が固まりました。これまでの歴史や記憶を受け継ぎながら、建物をこれからも活用していくことになりました。

休館、「市民会館ひとやすみ」始動
2026年4月、老朽化が進み安全に使い続けるのが難しくなったことから、市民会館は休館に入ることになりました。 休館前には、これまでの歩みを振り返る展示や、普段は入れない場所もめぐる建物探検ツアーを開催。これまでの歴史を振り返り、これからの姿を思い描く「ひとやすみ」の時間が始まりました。

リニューアルオープンへ
大規模改修される市民会館は「人・地域・世代をつなぐ文化芸術交流拠点」を掲げます。 「触れる・創る・継ぐ・交わる・広める」という5つの言葉を大切にしながら、誰もが気軽に立ち寄れる”集いの場”となるよう、2031年1月ごろのリニューアルオープンを予定しています。
Renewal Coming soon…